高齢者および被介護者の傾向に見る訪問美容の今後

日本の超高齢化社会はますます深刻化しています。
国民が長生きすること自体はおめでたい話なのですが…少子化による高齢者の支援の負担が大きな懸念点となっており、それが「訪問美容」のサービスの需要にも繋がっています。

高齢者だけが暮らす世帯も多く、そういったご家庭は外出する際に若い人の手助けを受けることができず非常に苦労します。
そんな外出困難者に向けたサービスが訪問美容なのですが、今後どこまで需要が加速していくのでしょうか。

高齢者および被介護者の推移

まずは、下記のグラフをご覧ください。
高齢者の年度別人数推移
総務省統計局より引用

2016年(平成28年)の統計によると、全国の高齢者の人数は65歳以上の高齢者人口は3461万人とされており、実に全人口の約27%を占めています。
このグラフを見て頂ければ分かりますが高齢者の数は年々増加傾向にあり、2060年には2.5人に1人が高齢者という人口構成になると予測されています。

また、下記のグラフは「要介護者」の人数推移になります。
要介護度別認定者数の推移
内閣府「介護保険事業状況報告」より引用

要介護認定者の数は2016年時点で633万人にものぼるとされています。
2000年(平成12年)から約2.9倍にも増加しており、おそらく今後もますます増加の一途をたどるものとみられます。

これらの統計データと現状を見ても、訪問美容というサービスは衰えるどころか更に需要が増加していくものと考えられます。
現在でも各都道府県に多くの業者が訪問美容サービスで参入していますが、この傾向が続けば人手不足もあり得るでしょう。

もしこの記事を読んでいる方の中に、美容師としての資格を持ちながら活動をしていない「休眠美容師」の方や、サロンを経営しながらサービスを拡大・展開したいオーナーの方などがいれば、是非訪問美容業界に足を踏み入れてみて下さい。
今の日本社会は、もっと訪問美容サービスを必要としています!