訪問美容に欠かせないハサミの手入れ方法と注意点

訪問美容師にとって最も大事なことの一つが、日々のハサミのお手入れです。
どんなに技術が優れていたとしても、肝心の道具がぼろぼろだと技術を活かすことはできません。
弘法筆を選ばずという言葉がありますが、ハサミの切れ味や状態はどんな達人でも仕上がりに影響が出ます。
そもそも、ことわざの元である弘法大師は書を書くとき良い筆を選んで使用していたことから道具の大切さがわかると思います。
ここでは、そんなハサミのお手入れについてお話しましょう。

ハサミのお手入れ方法

ハサミのお手入れをする場合、基本的にお手入れのために必要な道具はハサミを購入時についてきます。
セーム革にハサミのお手入れ用オイルです。
この2つに加え、ティッシュペーパーがあればお手入れの準備は終わりです。

次にお手入れ方法ですが、セーム革を使ってハサミの汚れを拭き取ります。
髪を切るハサミには皮脂を始めとした汚れがついているため、きちんと拭き取らなければなりません。

汚れを拭き取ったら、次はハサミを保護するためにオイルを塗ります。
日本のハサミが交わるところやネジ部分、歯の裏側といったところにそれぞれ数滴垂らし、ティッシュを使って全体に馴染むように磨きます。
最後に別のティッシュで余分なオイルを拭き取りましょう。

最後に、再びセーム革でハサミを磨きます。
最後にネジの緩みがないかなどを確認し、緩みがあれば締め直すことでハサミのお手入れは終わりです。

基本的に、ハサミのお手入れは週に2~3回ほどすることをおすすめします。
訪問美容はあちこち趣ヘアカットするので、ハサミも負担が増えやすいからです。